味覚障害とは、これまでと同じ食べ物を食べているのに急に味が薄く感じたり、味が全くわからなくなったりする状態をいいます。
また何も食べていないのに、口の中で甘みや苦みを感じることもあります。
患者さまによっては、甘みだけがわからないなど、特定の味覚だけに障害が現れることもあります。
よく間違われる「味音痴」は、小さい頃から周囲と味に対するとらえ方が異なるものですが、味覚障害は、ある時から「今まで感じていた味が変わってしまう」場合をいいます。
この病気は高齢者の方に多く見られますが、やはりお仕事からの引退などで以前ほど活動されなくなっておられるところへ、「日々の食事が美味しくなくなった」と大きなショックを感じられるようです。